トービー森に帰る

30年ぶりに森の生活に戻れる・・・かもしれない。東京と小さな古別荘の二拠点生活。思いもよらない展開で森の家の夢が叶うか

求む予算内の家

 森ぐらトービーです。ある日突然森暮らしの夢が現実となりました。どうして奥さんが森住まいをしたくなったのか、聞けないまま(聞いてしまうと夢が覚めそうで)本気の家探しが始まりました。はるかに予算オーバーの物件も、もしかしたら値引きする?なんて考えて資料請求。暖炉がある!と言っては資料請求。ログハウスも念のため資料請求。(今は全部メールだから気軽に資料請求できますね。切手代かかると申し訳ないし。)f:id:tou-bee:20201117072027j:image

 自宅が中央高速の乗り口に近いこともあって、東京から2時間以内の中央高速の周辺に場所を限定しての物件探し。週末は朝早くから、いそいそと起き出しパソコンの前で資料集め、資料がたまったら物件比較の表も作ったり、google map で周辺環境をチェックしたり。ちょっとどうかしている感じの日々を送っていました。(でも、これをしたかったのですよね)

 最初は河口湖周辺や大月から始まり、勝沼小淵沢北杜市北八ヶ岳方面まで。里ではなくて森の近く(できれば森中)を新たな条件にして散々探しましたがいい物件がありません。正確に言うと、いい物件はキッチリ予算オーバー。予算内はイマイチで、当たり前ですよね。しかし、ダメな時ほど何故か、「きっと運命の出会いはあるはず」と思えて仕方がなかったのです。数週間がたった頃、奥さんが「こんなのどう」と言って見せてくれたのは、外見は昭和なアパート、お値段手頃でリフォーム代が出せる感じでした。しかも、憧れの森の中。クヌギ?らしい落葉広葉樹に囲まれたた日当たりのよさそうな場所で、少しびっくりしたのは別荘の管理地内の物件でした。別荘は維持費が高く初めから対象外にしていたのですが、冷静に考えると、私が望んでいた場所は候補地周辺でいえば1,300m前後の森にある家だったので、もちろん冬は道が凍結するでしょうし、雪も降る。降った雪は除雪しないと我が家の軟弱乗用車では脱出できず...、そんなことを考えていたら少しずつ30年前に暮らした雪国の記憶が蘇ってきました。すっかり忘れてましたがここは冬は寒い。管理地のメリットは、除雪にとどまらず、隣の敷地がいきなりアイスクリーム屋になることはないし、渋滞や観光客で騒がしいこともない。倒れそうな木があれば伐採の相談に乗ってくれたり、頼もしい管理人さんがいることは大きい。何より土地をよく知っている人の話は、とても興味深いです。

 しかし、この物件は既に商談中で一足遅かっった。他は予算が合わず「やっぱり別荘は無理かね〜」と気持ちを切り替えようとした時、もう一度見直した物件一覧の、目立たない小振りの家が目に付き「もしかして、これか」と感じてしまいました。