トービー森に帰る

30年ぶりに森の生活に戻れる・・・かもしれない。東京と小さな古別荘の二拠点生活。思いもよらない展開で森の家の夢が叶うか

家の気配

 森ぐらトービーです。先日現地で契約が完了した後、今後の片付けや、リフォームの予定を立てるつもりで鍵を夕方までお借りしました。契約前に2度管理センターの方と内見させていただいたのですが、夫婦だけで中です過ごすのは初めてのことでした。前オーナーさんが置いていかれた椅子に初めて座り、落ち着いて見渡す家には、やはり、なんというか気配があります。これまでも引っ越しのたびに感じるのですが、新しくここに住むことになった住人を値踏みするような家の目を気配として感じることがあります。決してオカルト的なことではありませんよ(笑)。家は基本底に臆病な人に例えられるように思います。住人から見放された家は朽ち果てる一方、どんなに愛されていても、主人が不在になると急に傷み始めます。私が住んでいる東京の多摩地区では新築の住宅に囲まれた場所に1軒だけツタや雑草に囲まれ、傾きかけた昭和の家がポツポツと見れらます。そんな時「かわいそうに」と思ってしまいます。森の家は、前のオーナーさんに大変愛されていた家なので、私たちのことをドキドキしながら見ているのでしょう。

 夕方の感傷的な雰囲気もありそんなことを考えていると、どんどん時間が過ぎてしまい、予定の作業が終わらなくなってしまいます。家の周囲を観察すると、窓枠の木部が腐れて脱落しそうになっている箇所が数カ所、ほっておくと水が壁内に入り込みそうです。次回引き渡し後に応急手当てします。基礎は緩い傾斜地ですので北側のベタ基礎に続いて、一部独立基礎があります。(ちょうど居間の下部になります)この部分はいただいた図面だと、フローリンクの下は構造用合板のようなものが入っているだけのようです。ここが冬をこの家で越せるかのポイントになりそうです。そして増築部の継ぎ目にわずかに漏水の跡が見られました。以上が大きなところで、決定的な問題は見つかりませんでした。天井、壁には断熱材が入っているのに床にないとは少し残念でした。室内で不思議なのが床の段差で、傾斜の一番上の方、北側のトイレ、お風呂、洗面、玄関、台所のレベルと居間が段差があり80mmほど居間が高くなっています。階段の下部に干渉しているので後付けのようです。後日工務店さんにお聞きします。f:id:tou-bee:20201126084154j:image

 あとわずかで日が落ちる時間になり、暖房を入れていない室内は流石に寒くなり始めました。最後にサンルームでボーとしていると、ガラス越しに鳥の声が聞こえてきました。次回は庭の給餌台にひまわりの種を入れてあげようと思います。f:id:tou-bee:20201126084444j:image